帰国子女としての大学受験/加藤大智くん

合格者インタビュー
加藤大智くん
「帰国子女としての大学受験」
早稲田大学文学部合格
加藤大智くん
宇短大附属高校卒
  1. 「英語」:得意な科目
  2. 「国語」:苦手な科目
  3. 「コピーライターになること」:将来の夢
  4. 「学校のある日は5時間、ない日は10時間」:1日の平均勉強時間
  5. 「信」:受験を1文字で表すと
  6. 「世界史」:高校時代に1番夢中になったこと
  7. 「安心しました」:合格を確認した瞬間の気持ち
01 日本に帰国して英語に苦労した理由
受験舎
加藤君は海外での生活の経験があるとの事ですが、どこに、どのくらいの間住んでいたのですか。
加藤
アメリカに4年間住んでいました。
受験舎
アメリカにいる間、勉強はどのように進めていたのですか。
加藤
平日は現地校に通って、アメリカの生徒と一緒に英語で授業を受けていました。そして、土曜日には日本の方が教えてくれる補習校に通って、国語と算数の勉強をしていました。それもあって、国語と算数はほとんど日本の学校と同じ進度で勉強を進められていたと思います。
受験舎
日本にはいつ帰国したのですか。
加藤
小学校5年生の時ですね。
受験舎
帰国後、勉強面で苦労したことはなにかありましたか。
加藤
意外だと思われるかもしれないんですけど、高校生になったくらいから英語の勉強で苦労するようになりました。英文法の基本的な部分があまり良く分かっていなかったんです。だから、長文を読んでもしっかりと理解できない部分が多くて。特に和訳問題になると正確に訳を作るのがすごく難しかったです。 アメリカにいる間は、コミュニケーションとか日常生活で読む文章で苦労した覚えはあまりなかったんですけど、やっぱり受験勉強で読む文章は難しいものが多いんですね。それなので、読んでいても何となくは意味が分かるんですけど、文法が身についていないから細かいところまでは正確に読みとれなくて。選択問題も、内容がしっかり読み取れていないから正解を見つけるのが難しくて、正答率は低かったと思います。それで、高校で配られた文法の参考書を使って復習しようとしたんですが、この手の参考書って基本的な部分が身についている前提で書かれているじゃないですか。だから結構苦労しましたね。ただ、英語に触れていた期間が長かったので、一通り文法の基礎を復習し終わったら、特に苦労することはなくなりました。
受験舎
その様な苦労があったんですね。
02 国語力の大切さを実感
受験舎
加藤君は高校3年生の時に受験舎に通うようになったんですよね。受験舎に通おうと思ったきっかけはなにかありましたか。
加藤
体験授業がきっかけでした。国語と英語の体験授業を受けたんですけど、どちらの教科の先生もすごく丁寧に、熱心に指導しているなと思って。それに、自分で勉強を進めていたときには全然気付けなかった部分とかも指摘してもらえたんです。それが決め手になって、受験舎に通おうと思いました。
受験舎
入塾したあとは、国語と世界史の授業を行っていましたね。それぞれの授業はどのように加藤君の勉強を助けることができていましたか。まずは国語についてお聞かせください。
加藤
国語の授業を通して、自分の答えにしっかりと理由をつける癖がついたのがとても良かったと思っています。自分で勉強していた時は、問題を解いて、答えの丸つけをしてそれで終わりだったんですけど、受験舎では解答に対してなぜその答えになったのか、という理由を考えるところまで指導してくれました。そのおかげで、文章を読む力がかなり上がったと思います。そして、現代文がしっかりと読めるようになったことで、他の教科の勉強も捗るようになったんじゃないかなと考えています。
受験舎
それは、具体的にはどのようなことですか。
加藤
例えば、世界史の参考書とかあるじゃないですか。それを自分ではしっかり読めていると思っていたんですね。特に何も感じずに。けれども、国語の授業でいろいろな文章を読んで、問題を解いて、理由を考える。その後に同じ参考書を読み返したときに、気付くんですよ。「全然読めてなかったな」って。そういうことが結構ありましたね。やっぱり国語力が上がってからの方が、教科書や参考書から得られる知識が段違いに増えて、色々な教科の勉強効率がかなり上がったと思います。
受験舎
そうだったんですね。それでは、世界史の授業についてですが、どうして授業を受けようと思ったのですか。
加藤
世界史は、高校の先生からほぼ付きっきりで状態で授業を受けていたんですね。世界史選択者が少なかったこともあって。だから、教科書レベルの基礎的な知識は入塾した時にはかなり身についていたと思っています。けれども、第一志望が早稲田だったので、それだけだと足りないというか、学校の授業と自主学習だけだとカバーしきれない部分がかなりあって。それで受験舎で授業を受けようと思いました。
受験舎
実際に授業を受けてみて、どうでしたか。
加藤
塾での授業では、問題を解いていく中で、自分が苦手だったり出来が悪かったりした分野を的確に指摘してくれて、そこを集中して演習できたのはとても助かりました。あと、先生と何回も話し合って、受験までに何をしなければならないのか、どれくらい演習すべきなのかを決めていけたのが印象的でした。自分の意見もたくさん取り入れてもらえて、かなり早い時期から早稲田の入試を意識した内容を授業で進めていました。その結果、余裕を持って自分のペースで勉強を進められたと思います。
03 早稲田大学に合格するために
受験舎
今、話にも出てきましたが、加藤君は見事第一志望である早稲田大学の文学部に合格しましたね。いつ頃からここに行きたいと思うようになったのですか。
加藤
高校3年生になってからですね。
受験舎
そう思うようになった理由は何かあるのですか。
加藤
色んな大学や学部について調べている時に、早稲田大学の文学部に中東イスラーム専修という学科があるのを見つけたからです。世界史の勉強をしていく中で、イスラム史にかなり興味を持っていたんですね。ヨーロッパとアジアの中継地点ということもあって、かなり複雑な歴史や文化を持っているじゃないですか。現在の世界情勢を見ても、中東はとても重要な役割を果たしていると思うんです。それなので、もっと深いところまで学んでみたいと考えるようになって、早稲田大学の文学部を第一志望にしました。
受験舎
そうだったんですね。加藤君は、志望校に向けて勉強を着実に積み重ねていってくれた印象が強いのですが、何か勉強に対して不安を感じたことはありましたか。
加藤
本番が近付くにつれて、現代文の点数がどんどん下がって行ったんですね。多分、受験に対して不安が出てきて、それで文章を読むのに焦ってしまったんだと思います。それで点数が下がって、さらに焦ってしまうという悪いサイクルに入ってしまいました。
受験舎
それはどのように克服したのですか。
加藤
一度問題を解くのをやめました。そして、調子が良かった時にまとめておいた、自分なりの「現代文のコツ」を読み直しました。以前に自分がどのように問題に取り組んでいたのかを再確認したかったので。それと、受験舎の先生に相談したんです。そうしたら、やっぱり受験前にスランプになる受験生は多いようで、先輩たちがどうしてスランプに陥ったのか、そしてそれをどうやって克服したのかを詳しく教えてくれました。それを踏まえて、「今改善すべきこと」と「本番で気をつけるべきこと」をアドバイスしてくれたので、それを素直に実践したら大分改善したと思えるようになりました。世界史に関しては、知識の積み重ねが順調に進んでいたので、あまり不安は感じませんでしたね。
受験舎
なるほど。入試直前は過去問を使った演習がメインになっていたと思うのですが、この時期の授業で何か印象に残っていることはありますか。
加藤
国語と世界史、両方に言えることなんですが、過去問を解いたときに先生が大体の点数を出してくれたのがありがたかったです。早稲田は問題の配点を公開していないので、自分で採点をすると合格ラインまでどのくらいかが判断できないんですね。それに加えて、塾の先輩で早稲田に合格した人がどの大問でどのくらい点数をとれていたかを教えてくれて、自分がどこの大問に重点をおけばいいのか、時間をどう配分すればいいのかについて具体的なアドバイスをくれました。それはとても自分にとってプラスになったと思います。
受験舎
実際の試験を受けるにあたって、何か気をつけていたことはありますか。
加藤
実際にいくつか入試は経験したのですが、やっぱり本番はどうしても練習通りにはいかないなということをいつも思いましたね。特に現代文は、自分としては塾で演習しているのと同じように解こうと意識しているつもりでも、緊張からか、どうしてもズレが生じてしまって。上手く答えにたどり着けなくて焦ったりしました。早稲田の試験は全体の中でも最後の方だったので、それまでの経験を踏まえて、その自分の中でのズレを修正することを心がけていました。
04 帰国子女の受験生へのメッセージ
受験舎
加藤君と同じように日本の大学に進学を考えている帰国子女の受験生に対して、何かメッセージをお願いします。
加藤
帰国子女は、メリットとデメリットの両方を抱えていると思います。英語ではかなりメリットがありますし、一方で国語ではデメリットを克服する必要があります。けれども、英語に割く時間が周りの受験生よりも短くて済む、というのは大きなアドバンテージになります。他の教科に集中して時間を使うことができるので、受験直前期まで点数を上げることも不可能ではありません。だから、最後まで諦めなければ結果はきっと付いてきます。頑張ってください!
受験舎
ありがとうございました。
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