受験舎だから頑張れた!浪人生活で手に入れたもの。/高山紗和さん

合格者インタビュー
高山紗和さん
「受験舎だから頑張れた!浪人生活で手に入れたもの。」
合格大学 福島県立医科大学 医学部 医学科
高山紗和さん
中央女子高校卒
  1. 「生物」:得意な科目
  2. 「英語」:苦手な科目
  3. 「おせっかいな医師になること」:将来の夢
  4. 「12時間」:1日の平均勉強時間
  5. 「運」:受験を1文字で表すと
  6. 「部活動と生徒会活動」:高校時代に1番夢中になったこと
  7. 「びっくりしました」:合格を確認した瞬間の気持ち
01 医学部を意識してから~高校生活
受験舎
医学部合格おめでとうございます!
高山
ありがとうございます!良かったです!
受験舎
笑顔が見ることができて良かった。早速インタビューに入りますが、医学部を意識したのはいつごろですか?またそのきっかけは何かありましたか?
高山
中学生の時、病気を持つ友人を治したいと思ったのがきっかけで医師になりたいと本気で思うようになりました。しかし、きちんと医学部受験について考え始めたのは高校生になってからです。
受験舎
なるほど。じゃあ高校進学の時には医学部進学者が多い高校に行こうとは考えなかったわけだ。
高山
そうですね。中学生の頃は高校の進学実績をあまり気にしてなくて。あと部活動と生徒会を両立したい気持ちがあって。
受験舎
部活は何をしていたの?
高山
卓球部です。
受験舎
高校の時に塾に通っていましたか?
高山
いえ、塾には一度も通ったことがありませんでした。
受験舎
自分で頑張ってたんだ。高校卒業時の学力はどのくらいでしたか?
高山
高校卒業時の医学部の判定はもちろんEでした(苦笑)。
受験舎
現役時はどこを受けたの?
高山
群馬大学の医学部保健学科検査技術科専攻を受験しましたが、不合格でした。
02 1浪目 個別指導塾での浪人生活(ルーティーンの確立)
受験舎
浪人することが決定して受験舎に来てくれたわけだけれど、予備校に行かずに個別指導塾である受験舎を選んだ理由を教えてください。
高山
予備校のような大人数での授業は私に合っていないと判断したからです。また、県内でないと費用の関係で浪人することができなかったからです。
受験舎
他に候補として考えた塾などはありますか?
高山
1つあります。そこを選ばなかったのは講師の方がアルバイトの方だったからというのが最大の理由です。あと、授業がないというのも自分には合わないなと思いました。作ってくれた学習計画に沿って勉強を進めていく感じなんですが、参考書を読んで自分で疑問点などを全て解消していくのは難しいなと。
受験舎
なるほど。受験舎で浪人することに決めた理由は何かありますか?
高山
ええと、初めに面談した時の担当が伊藤先生だったのですが、面談の最後に「自分に合った塾を後悔をしないようによく考えて決めてください」と言われたことがすごく心に残りました。まだ入塾していないのにも関わらず、私のことを考えてくださっているということが伝わってきて、ここで浪人したいと強く思いました。
受験舎
それでは、浪人生活を送り始めた時の気持ちを教えてください。不安・自信・焦り・余裕など、どんな気持ちでしたか?
高山
自信は全くなく、周りの人は新生活が始まるのに自分だけ取り残されているような気持ちになり、不安しかありませんでした。
受験舎
不安を持ちながらも受験勉強に取り組み、浪人生活の過ごし方がつかめてきた、つまり日々のルーティーンを確立できたのはいつごろでしょうか?また1日のルーティーンを教えてください。
高山
日々のルーティーンが確立し始めたのは6月ごろだと思います。
  そのルーティーンを紙に書いて持ってきました。

6:50 起床
7:00〜8:00
数Ⅲの計算問題(複素数、極限、微分、積分を交互に)
リスニング(教材が不足しがちなので、欲張らずに毎日少しずつやることをお勧めします笑)
8:00〜9:00 出かける準備
9:30〜12:00 図書館で勉強
教科:地理と国語が中心+英語も
理由:私は文系科目があまり得意ではなくて、やる気が起きにくかったことと、午前中に終わらせないと塾に地味に多い教材を持っていかなければならなかったのでそれが嫌で短時間で集中して勉強していました)
13:00〜22:00勉強(授業と自習)
13:00〜14:00
睡魔に襲われる時間帯だったので、楽しく頭を使える数学をやるようにしていました。
14:00〜17:00までは英語、生物、化学を勉強していました。
17:00〜は授業の入り具合にもよるのですが
17:00〜20:00までの空き時間では主に英語をやり
20:00〜22:00までの空き時間は数学をやるようにしていました。
24:00就寝
受験舎
書いてきてくれてありがとう(笑)。1日の過ごし方がきちんと決まっている方が勉強のリズムも作りやすいので、自分に合ったルーティーンを作れたのは強いね。途中で中だるみをすることはありましたか?
高山
重度の中だるみはしなかったと思います
逆に、もはや勉強していないと不安になるくらいでしたが、気分が落ち込むことは何度かありました。1浪目よりも2浪目の時の方が落ち込むことが多かったですね。
受験舎
気分が落ち込んだ時に、予備校に行っている人と比べて「やっぱり予備校に行けばよかったな」と思うことはありませんでしたか?
高山
思いませんでした。先生方がよーく面倒見てくださったので(笑)、逆に予備校じゃなくてよかったと思いました。
受験舎
ありがとう(笑)。1年目は残念ながら医学部に不合格でしたが、その結果をどのように受け止めましたか?
高山
医学部に1つも合格できず、自分に医学部なんてやっぱり無理だったのかととても落ち込みました。
受験舎
2年目は他の場所、例えば予備校などで浪人するという選択肢もあったと思うのですが、なぜもう1度受験舎で受験生活を送ると決めたのですか?
高山
受験舎で1浪目を過ごして、医学部には合格できなかったものの成績は現役時よりも劇的に上がりました。しかし、2浪目を受験舎で過ごすことを決めた最大の理由は受験舎ならモチベーションを落とさずに勉強をし続けることができると感じたからです。受験で最も重要なのはメンタルだと思います。どれだけ自分の気持ちがブレずに最後まで走り切れるかが合格の鍵になってくる。1浪目の段階で受験舎の先生方は、私以上に私のことを信じてくださいました。何度も私のモチベーションを上げてくださいました。この塾なら、もう1年頑張れると思えました。
03 2浪目 学力の劇的UPそして勉強が楽しめる境地へ
受験舎
もう1年やれば合格できる自信はありましたか?
高山
全く(笑)。 模試でどれだけ良い点数、良い判定をとっても、結局本番で失敗すれば不合格になるということは痛感していたので、正直、本番で点数が取れなかったらどうしようと不安でした。
受験舎
意識的に、2年目は何かを変えようと思って実行に移したことはありますか?
高山
1浪を経ても、数学と英語は頑張っているのに自分が望むような結果があまり出ませんでした。自分ではその理由がわからなかったので、数学は鈴木先生と平山先生に、英語は伊藤先生に相談しました。
数学に関しては、「本質を理解する」ということと「解答を出すまでの思考」を意識するようにしました。今までは問題をこなすだけで、パターンとして自分の頭に残っていませんでした。なので、公式を自分で導き出す練習をしたり、問題を解くときに「この問題は今までやった問題のうちどの問題と同じパターンだろうか」と今までやってきた問題を思い出しつつ、その解き方を再利用する練習をするようにしました。全く手がつかない問題でも、手を動かして試行錯誤するようにしました。何も思い浮かばないときには、先生に質問して先生がどうやって解答の糸口を探しているのかをよく見て、真似をしていました。
英語に関しては、「根拠を明確にすること」と、「文章の流れ」を意識するようにしました。今まではなんとなくこれかな?といういわゆるフィーリングで解くことが多かったので、問題を解くときには「この表現が出てきているから、ここが答えだな」というふうに解答の根拠を見つけるまで次に進まないようにして、根拠がわからないものはどうすれば答えが出せるのかを先生に質問するようにしました。
受験舎
スランプや、やる気をなくした時期、途中であきらめようかなと思った時はあったかな?
高山
正直何度も「もう受験やめたい」と思いました(苦笑) そんな時は気持ちを上げるために、不安を書き出したり、自分が医師として誰かの命を救う姿をイメージしてニヤニヤするようにしていました(笑)
受験舎
不安に対して具体的な行動を起こしているのがいいよね。すごく重要なことです。その対応の仕方は色々な人に見習って欲しい。
高山
ありがとうございます。
受験舎
2年目で1年目と「変わったな」と思えることは、例えば学力だったり、勉強に対する姿勢だったり、時間の使い方だったりで、何かありましたか?
高山
学力は劇的に上がったと思います。また、勉強に対しては、楽しめるようになったと思います。浪人するまでにも、勉強が面白いと思ったことはあったのですが、1浪を経てある程度の知識と直感が働くようになって、勉強の本質に近づけた気がしました。より勉強が面白いと感じました。また、時間の使い方も変わりました。2年目になって、重要なのは勉強時間ではなく集中力だと気づいたのが大きかったと思います。
受験舎
なるほど。
高山
ただこれにはカラクリがあって、偏差値60まではとにかく量、偏差値65までは本質の理解、偏差値65以上になるためにはさらに演習というように、偏差値によって重視すべきものが変わってきます。私は1浪目が終わった時点で偏差値60は安定して取れていました。質重視の段階に突入すると、ダラダラ勉強してもあまり成績は上がらないので、「隙間時間に勉強しなくちゃ」と思っていると逆にパフォーマンスが下がってしまうんです。なので、勉強する時は勉強する、息抜きをする時は勉強のことは考えずにとことん息抜きをするというふうに切り替えを意識していました。
受験舎
受験生にとってすごく良いアドバイスになるね。ただ単に勉強をやらされているだけだと絶対気づかないことです。
受験舎
もし、仮に、今年ダメだったら3浪目は考えていましたか?
高山
考えていませんでした。精神的にもかなり辛かったですし、これ以上勉強してももう伸びないと思っていたので。
受験舎
これ以上勉強してももう伸びないと思えるくらいまで勉強をしたという事実がすごいよ。
受験舎
もし、高校1年のときの自分にアドバイスをするとしたらなんと言いますか?
高山
「自分と向き合う癖をつけろ!」ですね。受験をする上で1番重要だと思っているのは自己分析です。自分の癖や性格を知ることで、それらに合った勉強法を見つけたり、計画を立てやすくなり、効率よく勉強できるようになると思います。例えば、「目標がないと自分は頑張れないから、月ごとに目標を作ろう」「嫌いな教科はサボりがちだから午前中に終わらせよう」など。
私は自分と向き合うということをしてきませんでした。何かと理由をつけて自分から目を逸らしてばかりだったので、早いうちから自分をみつめる癖をつけておけばよかったと思います。
受験舎
では、もし、高校2年のときの自分にアドバイスをするとしたらなんと言いますか?
高山
「質より量!」です。
「いやいや、量より質でしょ」と思う人もいるかもしれません。しかし、私は受験を通して偏差値によって質と量のどちらが重要かが変わってくると感じました。個人的には、大体全統模試で偏差値60くらいまでは「量」、60から65くらいまでは「質」、65を超えるとまた「量」というイメージです。高校2年生の段階で「量より質だ」と思ってあまり量をやっていませんでした。もっと量はやるべきだったと思います。
受験舎
たしかにそう。勉強の質を上げることや方法ばかりを考えすぎて肝心の量をこなしていない人が圧倒的に多いからね。
受験舎
苦手教科について、克服するために工夫したことはありますか?
高山
苦手科目は、英語と数学でした。英語は嫌いかつ苦手だったので、午前中に一度触れることを意識していました。午前中にやっておかないとサボるので(笑)。また、教育系YouTuberの動画を見たり、先生になぜ点数が取れないのか、取れるようにするためには何をしなければいけないかを聞いて、勉強法を考えるようにしていました。自分では気づかなかった弱点を克服するには、信頼できる人に聞いてみるのがいいと思います。数学は、好きだけど苦手だったので、どの問題を解いても面白いと思える発見を見つけることを意識していました。例えば、証明した数式を図に表して視覚化するなどです。
受験舎
勉強について「ここはがんばった」と自分を誉めてあげたいポイントはありますか?
高山
全く勉強をしない日を一度も作らなかったことです。
04 入試当日~合格発表 自治医大を最後の最後で落ちた辛さを乗り越えて
受験舎
それでは、入試当日の朝の精神状態はどうでしたか?
高山
「いつも通り」を意識してできるだけ緊張しないようにはしていたつもりでしたが、かなり緊張していました(笑)。もし今回がダメだったら、医学部はもう諦めようと思っていたので、緊張感は過去最高レベルだったと思います。
受験舎
共通テストの受験の最中に何か感情の揺れやここはこうしておけば良かったなあという後悔とか、逆にこの点は良かったと思えることはありましたか?
高山
とにかく少しでも多くの点数を取ることだけを考えていたので、後悔はありませんでした。数ⅠAを解きながら「あー、これダメなやつだ。8割行かなそうだな。でもできるだけ点数を稼いで、ⅡBで挽回すればいいや」などと考えていました。共通テストの演習をする際に、自分が点数を取れなかった場合どうするのかをシミュレーションしていたことはやっておいて良かったと思いました。
受験舎
あがくことは重要です。 共通テストを乗り越えるに当たって一番大事なことは何だと思いますか?
高山
分析と戦略だと思います。
共通テストは、真面目にコツコツやってる人ほど点数が取れない試験だと私は思います。なので、いかに楽にズルをして解くかがポイントになってきます。もちろんカンニングは絶対ダメですが。そのためには、どこの大問で何割取るかを決め、模試などを通してこれくらい取れれば◯割いけるなというふうな感覚をまず掴んでください。これができるようになると、解きながら自分が何割位とれているかある程度はわかるようになりますし、それによって「あと◯点取れれば目標点だ」「目標点くらいは取れたからあとは取れるだけ点を取るぞ」と気持ちの切り替えがしやすくなると思います。
特に共通テストは量だけこなしていても点数が取れるようにはなりません。毎回なぜ間違えたのかを視える化して次に気をつけることなどをまとめてから、次の問題を解くことをお勧めします。
受験舎
なぜ間違えたのかをきちんと考えて納得することは重要だね。
受験舎
自治医大も受験して最終候補の14人まで残ったのに落ちてしまった。この時の気持ちはどのようなものでしたか?また辛さを乗り越えるために具体的にして効果があったことはありますか?
高山
私は補欠合格候補だったのですが、自治医大はほぼ補欠合格できないことはわかっていたので、辛かったです。
この辛さは、医学部に合格できるまで乗り越えられないと思いました。実際、福島県立医科大学の結果が出るまで引きずってました(笑)。しかし、できるだけ気持ちを落とさないように「ここで凹んでもいいことないから、2次試験まで走り切るぞ!」と言葉に出して自分のことを騙し騙しで勉強していました。
受験舎
福島県立医科大学の入試が終わった時の心境は?
高山
今だから言えるのですが、「絶対落ちたな」と思ってました。
受験舎
なぜ、そのように思ったのですか?
高山
1時間目が数学で、全然解けずに、ほぼ白紙のまま提出したからです。他の教科はとりあえず埋めましたが、正直あまり手応えがありませんでした。試験が終わった後、「やっぱり医学部には入れないのか」と勝手に絶望していました(苦笑)。
受験舎
ほぼ白紙って…もう少し詳しくお願いします(笑)。他の教科も(笑)。
高山
数学の目標は5割だったのですが、感覚的に4割くらい取れたらいい方だなと思いながら解いていました(苦笑)。ただ大問4だけは、浪人生と現役生で差がつくなと思った媒介変数表示の問題だったので、この問題で点数を稼ごうと思って頑張りました!
 英語は過去問演習で英作文を書ききることが出来ない時にはいつも伊藤先生から「何が何でも英作文は書いて」と厳しく言われ、書ききるためのアドバイスもされていたので、とにかく英作文を書ききると強く思って試験に臨みました。
 理科はいつもと同じくらい出来ているなという感じがあったので、あまり焦ることはなく解き進めることが出来て、よくわからない論述問題は部分点でも点数を取れたらラッキーくらいの感じで答えを書くことが出来ました。
 試験が終わった後は絶望したのですが(笑)、試験中は最後まで1点でも多く取ろうとする姿勢は貫けたと思います。考えることを放棄せず、取れそうな問題はどれかを判断して優先的にその問題に時間を使うことが出来ました。
受験舎
ありがとう。よくわかりました。
それでは。合格した瞬間の気持ちを教えてください。
高山
驚きと嬉しい気持ちが同時に来ました。人生で初めて嬉し泣きしました。
受験舎
今までの頑張りが報われて本当に良かった。
これから見知らぬ場所で新しい生活が始まりますが、不安はありますか?
高山
あまりないです(笑)。不安よりもワクワクの方が大きいです。
受験舎
だよね。福島県立医科大学で働いている塾の卒業生から何か譲り受けると聞いていますが、何をもらうの(笑)?
高山
電子レンジ、テレビ、電子ヒーターなどを(笑)。塾を通して連絡があった時はとても嬉しかったです。
受験舎
過去にも塾の卒業生が福島県立医科大学に進学した時に、先輩の塾の卒業生がとても熱心に指導や助言をしてくれて嬉しかったと話をしてくれたことがあります。高山さんも、後輩として塾の卒業生が入学した時には助言や指導をお願いします!
高山
任せてください!(笑)
受験舎
将来の目標・夢を聞かせてください。
高山
目標は、救急医か小児科医として、人の役に立つことで
夢は、自分が死ぬ時に、この人生で良かったと思えるような生き方をすることですね。
受験舎
素晴らしいですね。さて、また受験の話に戻りますが、各教科の授業を受験舎で受けてみて、また自分で勉強をしてみて、苦労したこと、注意すべきこと、工夫したことなどを、医学部志望者に絞って伝えてください。
05 受験を振り返って 受験した大学の問題傾向
高山
医学部志望だからと言って何か特別な勉強をするわけではありません。皆がやっていることを、確実にしていくことが近道だと思います。また、机に向かってするお勉強だけでなく、多様な感性を身につけておくべきだと思います。例えば、ドラマを見ながら、「この人はどんな気持ちでいるのだろうか」と考えたり、普段から「どんな話し方をしたら相手に気持ちが伝わるかな」と考えるなど、多様な感性は、面接や今後医師となったときに役立つと思います。
受験舎
受験した大学の入試問題で、これは特徴的だったということがあれば教えてください。
高山
はい。自治医大に関してですが、数学に関しては、図形を丁寧に書くと秒殺できる問題が多数出題されている印象です。特に、二等辺三角形や直角三角形が隠れていることが多いです。
英語に関しては、傍線が引かれていない全体把握問題が出されることが多いので、先に問題文を読んでから本文を読むことをお勧めします。
理科は、80分2科目でかなり時間的に厳しいので、生物を20〜25分で終わらせて残りの時間は化学に割きました。生物はあまり計算問題が出ないのですが、かなり細かい知識が問われるので、教科書や図表を読みまくりましょう。たまに見たことのある図が出てきます。化学は計算問題が多く時間がかかる印象です。また、問われる知識も細かいので特に有機に関して教科書を読みまくるのがオススメです。自治医大に関してはこれぐらいかな。
受験舎
福島県立医科大学については何かありますか?
高山
はい。そうですね。 数学は、複雑な計算や難しめの証明がよく出ます。大問4題のうち大問1は割と解きやすいのですが、計算や答えが複雑な場合が多いので、自分が見返したときにわかるくらいには丁寧に計算を書いておくといいと思います。その他の大問で出題される難しい証明問題の対策は、昔に遡って演習を積むのはいいと思います。
英語は、相手に自分の意見を伝える力が問われます。大問3題のうち1、2は長文読解で、3は問題文まで英語で書かれており、問いの最後には自由英作文が出題されます。大問1、2に関しては日本語訳や内容説明を字数制限ありの日本語で求められます。なので、国語力がかなり大事。そして大問3の英作文は本文の意見についてどう思うかを問われるので、自分なりの定型を決めておいて何度も練習しておくべきだと思います。私は自治医大の2次試験の時に詰め込みましたが、皆さんはそうならないようにしてください。英作文で大切なことは、先生にきちんと添削していただくことと、とにかく書くことです。何も書かなかったら点数もらえませんから、何かしらは書く!内容がおかしいと思ってもとりあえず書いてみてください。
理科に関しては、生物難しめ、化学簡単めです。生物選択の方は、記述から逃げず、演習を積みましょう。生物選択の強みは、生物を勉強しながら国語の勉強ができる、つまり自分の考えを相手に伝えるための練習ができるということです。そして、生物の記述は書いておけば部分点がもらえる。とても魅力的ですよね。化学は、大問3題からなっていてどの大問も簡単めです。生物ほどではありませんがある程度記述が入っているので、国語力は上げておきましょう。
06 受験舎について
受験舎
役に立つアドバイスをありがとう。 じゃあ、受験舎で教わった教科について、もしくは先生に何か一言お願いします。
高山
伊藤先生、何度も何度も同じような質問をしてすみませんでした。しかし、先生は嫌な顔ひとつせず丁寧に答えてくださいました。また、時間があまりない中で、私の拙い英作文を丁寧に添削してくださいました。私の英語嫌いを変えられたのは、先生のおかげです。ありがとうございました。また、受験舎に通っていなければ医学部に合格することも、素晴らしい先生方とも出会うことができなかったと思います。受験舎は宇高出身の同級生が数名で始めた塾と聞いています。塾を始めてくださり、本当にありがとうございます。
平山先生、解き終わった問題の添削をお願いすると、嫌な顔ひとつせず添削してくださいました。また、授業中にもかかわらず私の愚痴をたくさん聞いてくださいました。先生のおかげで、数学をパターン化したり、ストレス発散することができました。本当にありがとうございました。
化学に関しては、この教科が現役の頃と比べて1番伸びました。わからないところがわからず、曖昧な質問をしても、先生との会話で解決できました。また、化学だけでなく様々な分野のお話をしてくださいました。成績も上がりましたが、世界に対する興味、好奇心も深まりました。本当にありがとうございました。
鈴木先生、医学部に関する情報で、私のモチベーションを何度も上げてくださいました。また、「自分でどうにもならないときには、大人を頼ってもいいんだ」と教えてくださいました。本当にありがとうございました。
受験舎
受験舎の良さは何でしょう?
高山
勉強だけでなく、人として成長できるところ
07 医学部を目指す後輩へ伝えたいこと
受験舎
医学部進学者があまり多くない高校から医学部を目指している後輩に向けて一言お願いします。
高山
医学部は甘くない。本気で医学部を目指すなら、まずは頼れる人を見つけてください。受験は本気でやればやるほど精神的に辛くなると思います。頼れる人が1人いるだけで、きっと気持ちは楽になりますよ。そして、諦めないでください。諦めたら、そこで試合終了です。最後まで頑張ってください!
受験舎
あと、「これは言っておきたい!」ということがあれば、お願いします。
高山
伝えたいことは、主に2つあります。
1つ目は、勉強を楽しんで欲しいということです。受験のための勉強と考えると、あまり面白みを感じられないかもしれませんが、本質がわかってくるとどれも面白い科目だと私は思います。受験舎の先生方は、授業において毎回勉強の面白さを教えてくれます。その面白さを感じられるくらいにこれから学んでいってほしいと思います。
2つ目は、受験は甘くないということです。私の現役の頃は、医学部志望というのが恥ずかしいくらい酷い成績でした。英単語も全然覚えられていなかったし、何よりどの科目も体系化されていませんでした。模試の見直しややり直しですらきちんとやれていませんでした。浪人すれば、必ず合格できるわけではありません。浪人は辛いですよ。私はお勧めしません(笑)。でも、今は浪人して良かったと心からそう思っています。こう思えるのは、志望校に合格したからだと思いますが、浪人を経て初めて自分としっかり向き合えるようになりました。今までは、できないものがあったら目を背けていたことでも、なぜできないのかをとことん分析して対策するようになりました。そして何より、自分を応援してくれる人がたくさんいるということに気づけました。私が合格した時、多くの人が私以上に合格を喜んでくれました。先ほども言いましたが、受験は甘くない。自分に自信は持てなくなっていくし、その努力が報われないことだってある。いや、報われないことの方が多いかもしれない。浪人生はさらに孤独感にも襲われ、辛いことがたくさん待っています。しかし、「今できないことでも、いつかできるようになる」と信じて進んでみてください。模試の判定がA判定であっても本番合格点が取れなければ落ちますし、E判定であっても本番合格点が取れれば合格できるんです。試験監督者が「やめ」というその瞬間まで、もがき続けてください。皆さんの合格は、皆さんの周りの人たちを幸せにする力を持っています。皆さんの夢を叶えるために、そして誰かを幸せにするために、最後の最後まで、体調に気をつけながら頑張ってほしいと思います。
陰ながら、皆さんのことを応援しています。
また、塾の講習会には講師として行くことがありますので、私のことを見かけたら、受験のことや大学のことなど気軽に聞いてください。
受験舎
今日は本当にありがとうございました。
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