2020合格者インタビュー13(M・Nさん)

合格者インタビュー
M・Nさん
「第二のホーム」
宮崎大学 医学部 医学科 合格
M・Nさん
豊島岡女子学園高等学校卒
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得意な科目:
英語・生物・化学
苦手な科目:
数学
将来の夢:
医師
1日の平均勉強時間:
授業がある日もない日も合計の勉強時間が15時間を超えるように心がけていました。
受験を1文字で表すと:

本当に苦しい時間をたくさん経験しましたが、その度にたくさんの人に助けられました。
高校時代に1番夢中になったことは:
勉強だと思います。学年が上がるにつれてどんどん専門的になっていくのが面白くて、余裕のなくなる受験直前期以前は本当に楽しんで勉強していました。
合格を確認した瞬間の気持ちは:
安心しました
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01 「医学部合格のための選択」
受験舎
県内の高校ではなく豊島岡女子学園を選んだ理由は?
M・N
私は中学生の頃から医師を目指していたので医学部合格実績の良い豊島岡を選びました。また、遠方からの通学となるため学校の他に毎日のように都内の塾に通うのは難しいので豊島岡の勉強のサポートが手厚く塾があまり必要とならない点も魅力的だと感じました。
受験舎
豊島岡女子学園のメリット・デメリットについて教えてください。
M・N
学校教育は手厚いです。私は小中では塾中心の勉強しかしてこなかったので学校の先生に質問したり教材をもらったりするという感覚が最初はとても不思議でしたが豊島岡では当たり前のことで、生徒が何人も先生に質問に訪れ、順番待ちになることがよくありました。週に1度朝に行われる小テストも非常に役に立ちましたし、難易度の高い定期テストは教科書内容から受験勉強にスムーズに移行するためにとてもよかったと思います。 高校から入った生徒も理系の数学以外の内容は高2までに中高一貫生に追いつくのでスピーディーなカリキュラムと言えます。そのため、受験前の演習期間が一般の高校生よりかは長くとれたのではないかなと思います。先生と生徒の距離も近く、どんなことでも相談できる先生がいる、という生徒が比較的多かったように思います。私も高校でとても頼れる素敵な先生に何人も出会いました。 しかし、評定の付け方はとても厳しく推薦等で進学を考えている方には豊島岡進学は得策ではないかなと感じます。また自分から先生に対して「〇〇な教材が欲しい」「〇〇を詳しく教えて欲しい」などと働きかけないと手厚い教育を最大限に活用できないので積極性が欠かせません。
受験舎
豊島岡女子学園に高校から入ってみてどうでしたか?
M・N
高校から入る生徒は約90人しかおらず、1年2年では高校から入る生徒だけのクラスとなるのでそのコミュニティー内のつながりはとても強く、「全員友達!!」という雰囲気があり、とても楽しめます。 学力面ではやはり一貫生の学力上位者が圧倒的に多いため、特に国公立医学部医学科現役合格を目指すには高校から入った生徒の中で上位にいるだけでは不十分だと言えます。中学時代に高校内容を先取りしている一貫生に追いつかせるためのカリキュラムは高い理解度を維持しながら学習を進めていくのには大変です。しかし、先ほども申し上げた通り、演習期間を長く取るためにはきついカリキュラムも良いのかなと思います。
受験舎
学校をどのように活用しましたか?
M・N
3年間学校の勉強が中心でした。3年生ではほぼ全ての科目の授業内容が入試対策だったので、学校のテストで点数を取るための勉強はとても入試に役立ちました。
02 「高校生活の過ごし方」
受験舎
医学部合格という高い目標を掲げての高校生活を過ごされたと思いますが、高校生活でルーティーンになっていたこと、ルーティーンにしようと思っていたけれどできなくて後悔していることはありますか?
M・N
3年間を通して隙間時間の有効活用は心がけていましたし、些細な空き時間に勉強するのはルーティーン化していたと思います。電車の待ち時間や休み時間を有効活用するのは学習時間を捻出するのにとても重要だったと思います。 また2年生までは十分な睡眠と早寝早起きを心がけていました。やはり睡眠時間が減って昼間授業中に眠ってしまうのは学習効果を著しく低下させますし、早く起きて早めに学校に行って勉強をするのは効果的だったと思います。眠くても家を出てしまえば二度寝はしませんし、案外目が冴えるので勉強できます。 高3では寝る時間を以前より遅くしました。過去問などを扱うようになる3年生は1問解くのにかかる時間が長くなることからまとまった勉強時間を捻出するのを重視した結果、以前朝勉強していた分の1時間を夜に回し、連続した勉強時間がより長くとれるようにしました。
受験舎
典型的な1日または1週間の過ごし方について教えてください。
M・N
月曜から土曜は学校に行き、そのまま帰ってきたり、放課後塾に寄ったり、週に一度の部活動に参加したり、学校で放課後開講される自由参加の補講に参加したりして毎日を過ごしていました。学校に自習室もあるので朝や放課後、昼休みに活用していました。日曜日はテストがあったりテスト対策をしたり過去問を解いてみたりしていました。 定期テスト前は約3週間前から対策を行い、大体の科目は9割を目標に、勉強をしていました。きちんとやれば目標点数を毎回超えられるという科目も、単元や試験範囲によって平均点がとっても低くなり9割も取れる人は学年で一人もいないという科目もありましたがとりあえず試験範囲の問題は最低限3周はして、問題集のどの問題を聞かれても大丈夫という状態になるようにしていました。テスト前の3週間に該当しない週では学校の復習や自分で進めている問題集を中心に勉強していました。
受験舎
精神的に不安になったときにはどうしましたか?
M・N
なんでも相談できる先生が学校にも受験舎にもいたのでまずはその先生方と話をしました。先生方に励まされて「頑張ろう」という気持ちになれました。あとはやはり目標に支えられていたなと感じていて、ずっと行きたかった学校を受験するのだから不安を感じる暇があったら勉強をしよう、と思っていました。
03 「私と受験舎」
受験舎
受験舎に通うことになったきっかけは?
M・N
中学の友人に勧められて高校入学前の予習に活用しようと思い入会しました。
受験舎
東京まで通う高校生活の中、ずっと受験舎に通い続けられたのはなぜだと思いますか?
M・N
やはり一番は自分に合うスタイルで通塾できたからだと思います。受験舎の先生方は私の通学時間が長いことや学校の勉強が重いことを考慮し、私に合った授業数、授業内容を考えてくださいましたので無理なく継続できましたし、効果を上げることができたのだと思います。
受験舎
塾をどのように活用しましたか?
M・N
学校の勉強のサポートとして活用していました。直前期では赤本の対策をサポートしていただきました。学校ではわざわざ職員室まで出向いて先生を呼びに行って質問しなければいけないところを受験舎では先生が近くにいてくれてとても質問しやすいので普段からわからない点をまとめておいて受験舎で質問するようにしていました。
受験舎
受験舎の授業で心に残っていることを教えてください。
M・N
3年間を通して受講していた生物の授業で高校範囲を超えた私の好奇心に基づく質問に対して様々な教材を活用してわかりやすく解説していただいたことがとても印象的です。周りをよく観察し、一見当たり前のように思えることも「どうしてだろう?」と考えてみることの大切さを教えていただき、何気ない日々が興味深いものであふれるようになって私の考え方、物事の捉え方は大きく変わったと感じています。
受験舎
赤本を使用した志望大学対策(授業)はどのようなものでしたか?
M・N
まず自分で過去問を解いて作った解答を先生に提出し添削していただき、丸にならなかった部分をどう変えた方がいいか、というのを教えていただく授業でした。大学の先生がどのような視点で採点するかを考慮した添削はとても役に立つものであり、過去問演習を自力で行うよりもはるかに効果を上げることができたと考えています。
受験舎
受験舎はどんな存在でしたか?
M・N
受験舎は私にとっては勉強を教えてもらうだけの場所ではなく高校生活をずっと見守ってくれた第二のホームでした。私のどんな時も私の背中を押してくれました。私の高校生活は受験舎なしでは語れません。
04 「受験直前・そして本番」
受験舎
受験直前はどのように過ごしていましたか?
M・N
センター後は1週間で4年分過去問を解き、一日解いたら次の日で直しをやる、というサイクルで14年分の第一志望の過去問を解きました。私は私立を受験しませんでしたが、私立を受験すると私立の過去問と入試が間で入ってくるのでよりタイトなスケジュールになるようでした。また過去問を解いたり直したりする時間以外では過去問を解いて復習が必要だと感じた単元を問題集に戻って復習しました。
受験舎
前期入試・入試後について教えてください。
M・N
前期では東京医科歯科大学医学部医学科を受験しました。2日間の日程で1日目が学科試験、2日目が面接試験でした。1科目目の数学は今まで自分が解いたどの過去問よりも解けませんでした。試験中分からなすぎて暇になるという現象に初めて遭遇し、焦りはしないものの冷静な絶望感が私を包み「浪人」という言葉が私の頭を巡りました。 数学が終わると長めの休み時間があり、帰ってしまおうかと何度も思いました。なんとか持ち堪えて理科と英語を受験しました。残りの科目の試験中はとても集中でき、数学が出来なかったことは忘れていました。 学科試験が終わり母の顔を見た時、数学ができなかったことを思い出し、3年間を捧げた医科歯科合格という目標が達成されないことを悟り、「もう勉強なんかしたくない」「もう試験なんて受けたくない」と強く思いました。「これが終われば家に帰れる」という思いで2日目の面接にはなんとか足を運びました。あまり緊張せずに話ができたと思います。面接時間は5分間程度でした。 その後、合格発表までの10日間ほどは医科歯科に合格しているかもしれないというかすかな希望と不合格だろうという絶望感から精神的にとても辛い時間を過ごしました。私大を受けなかったことからまだ合格が1つも出ていなかったので私大を受験しなかったことを激しく後悔しました。私大医学科は進学しない約束だったので受けようとは思いませんでした。不合格が出て少しほっとしました。結果がわからないから抱いていた希望と絶望が消えてとりあえず後期が終わるまでは前期のことは忘れることにしました。
受験舎
後期の対策はどれくらいまたはどのように取り組みましたか?
M・N
前期の合格発表まで気持ちは過去最大級に落ち込み、前期の数学の試験での経験から試験問題を解くことがトラウマのようになってしまい、1週間くらいは過去問に手がつけられませんでした。後期の科目は化学と英語の2科目だったので過去問が解けなかった時期には化学の重要問題集を一周しました。 宮崎大の後期入試は3年前に科目が変わったので使える後期の過去問が3年分しかありませんでした。英語は3年分解いて受験舎で添削していただきました。化学は1年分解いて暗記分野が多く、計算はほとんど出題されないという分野の偏りがあることに気づいたので残りの2年分の過去問はさっと目を通す程度にして教科書の無機、有機、高分子をもう一度メモを取りながら読みました。
受験舎
後期入試について教えてください。
M・N
受かっても進学するか浪人するかはまだ後期試験の時点で決めていなかったので気楽に受験しようと思い試験に臨みました。1科目目の化学は得意分野からのみの出題で、わからない問題はありませんでした。1時間半の試験時間のうち30分で一周目を解き終え、2回見直しをしました。有効数字2桁で答える問題を√を使って答えてしまっていたのを見直しで発見し、気を抜かず2回見直してよかったなぁと感じています。「満点かもしれない」と一瞬嬉しくなりましたが、「私が解ける問題はみんな解いてくるだろうな、みんな満点レベルで取ってくるなら英語が勝負だ」と気を引きしめて英語に臨みました。 2科目目の英語の難易度は過去問と同じくらいで時間は厳しかったものの最後まで解き切れました。面接は「人と人との会話」ということを意識して自分の言葉で気持ちを伝えられたと思います。面接時間は10分程度でした。
05 「浪人か進学か」
受験舎
浪人をせずに現役で進学しようと決心したきっかけはありましたか?
M・N
私大医学部に進学できないことによって今年の受験はとても厳しいものとなったため、そもそも医師家系出身でない私が医学部を目指すのは無謀だったように思えてきて、医学部という選択が正しかったかわからなくなったことがありました。その時、医師にはなれないものの私の興味のある生体化学系の研究ができるのであれば理(工)学部の生物系学科に進むのもアリなのではないかと思えるようになりました。 後期試験後は医師以外の選択肢も視野に入れつつ自分がどんな人間になりたいのか考えました。入試の辛さのあまり一度は霞んでしまった医師になるという将来像はやはり揺らがないと気づきまずは医師になることを決めました。 そして次に医科歯科や旧帝の医学部医学科を浪人して目指すか、宮崎大の医学部医学科にこのまま進学するかを考えました。一貫生ではない私はまだ伸び代があるから行きたい大学があるなら浪人してでも行けばいい、医科歯科に行きたかったのは中学生の頃からなら浪人した方が尚更後悔が残らないと言ってくれた人もいました。 一方でまずは医師免許を取らないことには始まらないし、医師免許が取れることは宮崎でも医科歯科でも変わらないから現役で合格できたなら行くべきだとも言われました。 私の中での決定打は医科歯科に合格できなかった悔しい気持ちをバネに何をしたいと思えるか、でした。浪人して合格できたらきっとこの悔しい気持ちはそこで晴れてしまう、でも悔しいきもちを抱えたまま宮崎で6年間過ごしたなら絶対に努力は欠かさないしその時その時の自分に満足することなくもっと上を目指し続けられるだろう、そう思い宮崎大進学を決意しました。 進学を決めた後、海外の大学院に進学するという新しい目標ができました。また日本人の患者さんだけでなくいろんな国の人を診たいという気持ちから英語と中国語の習得を6年間のうちに達成することも決心しました。 今では宮崎大を選んだことに1つも後悔はありません。また、医科歯科から少し下げた学校を受けていれば遥々九州に行かなくても良かったかもしれない、旧帝に進学できていたかもしれないと思っている人も私の周りに少なからずいるとは思いますが、医科歯科を目指すという気持ちを最後まで貫いて、今医科歯科不合格が自分の未来をより良くしようという力に変わっていることから医科歯科を受験したことにも1つも後悔はありません。
受験舎
合格した時はどんな気持ちでしたか?
M・N
たくさん迷いましたが合格発表前には受かれば宮崎大に進学すると決めていました。合格発表の日は高校の卒業式の日でしたので一番お世話になった学校の先生と一緒に学校で発表を見ました。大学受験での最初の合格でしたので自分の努力が結果につながったことが嬉しかったです。頑張ってきて良かった、と初めて思えました。 1年近くずっと抱き続けていた将来の不安から解放されてほっとしました。大学受験は想像以上に苦しく辛く、いろんなことを考えさせられるものでした。それでもとても良い経験になりました。私は大学受験を通して強くなれたと思います。
06 「医学部を目指す後輩へ」
受験舎
医学部を目指す後輩へ何かアドバイスはありますか?
M・N
大学受験は一筋縄にはいかない大変なものになるでしょう。それでも医学部進学を目標に過ごす時間はとても充実していますし、何より受験を通して経験する苦しさや辛さは今後患者さんに寄り添い医療を施していくのに必要なものなのではないかと思います。夢や目標の実現には強い意志、諦めない心、そして絶え間ない努力が不可欠です。立ち止まっても辞めること、諦めることは選ばずに前を向いていれば自ずと夢に近づくはずです。応援しています!!
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